
京都大学大学院理学研究科 谷森達 教授(現:名誉教授)、高田淳史 准教授らの研究グループは 、2017 年、ガンマ線の完全可視化技術を世界で初めて開発し、放射線の遠隔からの画像計測を実現しました(2017年2月3日:
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2018年には銀河中心拡散ガンマ線を世界で初めて直接観測することに成功し、国際学術誌で発表しています(2022 年:
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その画期的な技術は、「ETCC:Electron Tracking Compton Camera」と名付けられました。ETCCを社会実装すべく、「放射性物質の画像計測線量技術」を開発し、原子力発電所の廃炉で発生する放射性廃棄物の放射線3D画像計測での効率と安全の向上に役立てることに続き(2025年、電力会社による共同研究に採択:
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月資源探査で使える資源マップ作成(2025年、NEDOによるSBIR推進プログラムに採択:
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核医学、Homeland Security(CBRNEでの核物質検知)、核融合の燃焼制御などにおける利活用の可能性を追求しています。
ETCCを用い、駆動中の小型原子炉において、法令基準よりもはるかに微量な放射性ガスの流出の3D動画と定量計測に成功しています。
従来の測定方法では計測不可能な微弱な放射性ガスを発生位置と拡散変化を動画として計測し、今まで不可能だった原子力施設での放射線量の微弱な変化のオンラインイメージングを実現しました。
今後、画像処理で発展したAIと合わせ、放射線計測を遠隔位置からの画像計測により、初期段階での発見と対応を可能にする技術であることを実証しました(2022年:
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原子力発電所にある放射線の状況を遠隔からの画像計測で、空中を含めた広域の放射線分布を3D画像化します。ETCCが提供するデータにより放射線拡散予測の精度を高めます。

ETCCによりSPECT/PETといった従来の画像法の課題を解決。
低被爆・低コストで革新的なRI薬物動態のモニタリングを実現し、セラノスティックスの実現で大きな役割を果たします。

核テロや放射線拡散を目的としたダーティボムへの的確な対応を実現。
核セキュリティの強化へ貢献します。

プラズマ中の高速イオン挙動を、ノイズを排除し可視化し、「プラズマのどこで異常が起きているか」を解明し、安定した運転に貢献します。

世界初、ガンマ線イメージング能力は、2018年、天の川銀河を観測したJAXAと京大の共同実験で宇宙空間でも実証しました。
ガンマ線の観測による月の資源マップ作成により月面資源探査の実現に貢献します。
