京都大学大学院理学研究科 谷森達 教授(現:名誉教授)、高田淳史 准教授らの研究グループは 2017 年に世界初の放射線の3成分の1つであるガンマ線の完全可視化技術を開発し、Cs 汚染のガンマ線撮像を報道しました(2017年2月3日 参考1)。2022 年には、銀河中心拡散ガンマ線を世界で初めて直接検出することに成功したことも国際学術誌で発表しています。また同技術の社会貢献として「放射線施設の画像線量モニタリング技術」を開発しました。廃炉工事による放射性物質飛散の初期段階での検知に利活用することを目指しています。
その試験として、今回、駆動中の小型原子炉において、法令基準よりもはるかに微量な放射性ガスの流出の動画検出に成功しました。従来の定点測定では検出不可能な微弱な放射性ガスの流出を放射場所、拡散変化を動画として検出し、今まで不可能だった原子力施設の微弱な異常をオンラインイメージングで検出、AI 等の判断技術と合わせ、異常初期段階での発見と対応を可能にする技術であることを実証しました。
原子力発電所をETCCで数字だけでなく画像でのモニタリングを可能に。
ほんの微小な変化も見逃さず、避難指示など迅速な対応を実現します。
ETCCのガンマ線完全可視化によりSPECT/PETといった従来の画像法の課題を解決。
低被爆・低コストで革新的な医療イメージングを実現します。
核テロや放射線拡散を目的としたダーティボムへの的確な対応を実現。
核セキュリティの強化へ貢献します。